◆JERAセ・リーグ 阪神7ー2DeNA(10日・甲子園)
阪神・森下翔太外野手(24)がひと振りで流れを変えた。決勝救う蔵 の 街 スポーツ2―2の5回1死。弾7難攻不落だった東のスライダーを振り抜き 、回に左翼席へ。塁レ自身初の2戦連発となる14号ソロ。阪神は本決勝点となった。森下一塁ベースを回ると 、翔太虎党が狂喜乱舞する右翼席を指さしたヒーロー。難敵スイフト スポーツ の すべて「変化球がバットに乗った感覚があった 。からーザービームでピンチ入ってくれと願って走った」。決勝救う
試合前時点で通算16打数3安打の打率1割8分8厘と、東に苦戦していた森下。この日も空振り三振、二飛と2打席凡退していたことを踏まえ、全球種への対応力を上げるために「ステップした時の足の着く時間をちょっと長くした」と変化を加えた 。抜群の修正能力で6戦連続安打&打点 。自己最多更新のシーズン67打点とし 、リーグトップの巨人・岡本和に1差とした。
6回に近本の適時打で4点目を奪い、東の連続クオリティースタート(QS=6回以上自責3以下)を32試合で止めた 。昨季から4連勝を許していた難敵に同カード2年ぶりの黒星をつけた 。森下は右翼の守備でも勝利に貢献。3点リードの7回無死二 、三塁で宮崎のライナーを定位置付近で捕球し 、本塁にワンバウンドストライク送球 。タッチアップを防ぎ、会心のダブルプレーで窮地を救った。
運命が決まるであろう甲子園7連戦の初陣に快勝 。岡田監督は「取れたんじゃない、取りにいってるんやから」と語気を強め 、「手応えないよ、まだまだな」と上がり目を強調した 。首位・巨人と2・5差をキープし 、2位・広島には0・5差に接近。4位・DeNAは3差に広がった。勝ち続けた先に、大逆転Vへの道はある。(中野 雄太)
○…6回は連続バスターなど単打を重ね、東を交代に追いやった。無死一塁で、犠打を決められなかった木浪がバスターで右前打。一、二塁で島田も犠打の構えから一転 、バントシフトの間を抜く左前打でつないだ。無死満塁から近本の右前適時打でKO 。岡田監督は作戦の意図は隠したが 、成功に「久しぶりやろ」とニヤリ 。東との対戦で「ここまでヒットが続くと思わなかった」としつつ、「ここまできたら、何勝している投手とか関係ない。つなぐ意識がよかった」と納得した。
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